第三舞台「深呼吸する惑星」大千秋楽 ライブビューイング！

結局行っちゃいましたー！こちらは観劇前のコスモクロック。
マチネソワネ観たというのに、同じ舞台を3度観るのは初体験です。
だって、解散だもの‥。
でも、妙に納得がいく解散だったと思います。

「歳を重ねることとと大人になることは何の関係もないんだ」

「絶望と諦めは幸福を敏感にし、不幸に鈍感になるんだ」

「不条理な現実を合理的な言葉で理解しようとしていたことに気付いたんだ」

「人生の最後にもう一度出会えてよかった」

この辺りの台詞は「第三舞台は変わらない。そして変わり続ける」と常に語っていた鴻上さんのテーマ、劇団のテーマでもあるのかなぁと感じる印象的シーンでした。
でも、そんな深くまで追求するのもなんなので、というか、昔より分りやすくなった？
それは自分が経験し得たものがそうさせているのか、昨今の”よりシンプルで単純なものへ”の流れなのか‥。混沌とするこの国へのせめてもの分りやすさなのか。

里美さんのお待ちかね着ぐるみシーンのカモメもみなさんが涙した部分だったようですが、大千秋楽で、里美さんどうかな？なんて言うのかな？と期待と不安の中、「大空に飛んでいって二度と皆さんの前には現れません」と潔さと笑顔と女優魂！泣ける前にカッコ良かった。これが舞台だ！って感じました。


そんな風にも考えつつ、
開演直前にはスクリーンに登場する鴻上さん！
メモに走り書きをし、全国各地に集まったお客さんの筆談。かと思いきや、twitterで次々とこちらからは発信！
続々と寄せられる情報に埋もれた鴻上さん、「まもなく開演です」と書き残して姿を消しました。

今回は映画館で舞台を生中継ということで、舞台全体を観るわけではなく、板垣ディレクターのもとに素晴らしいカメラワークで存分に笑い、ホロリと涙してきました。

大千秋楽の最終公演なのでエンドロールがあり、全ての役者さんやスタッフさんが総揃えになり、
そして、「and you.」の文字。

役者からも一言ごあいさつ。
大高さんの、「第三舞台は永久に不滅です！」
もうこれはグッとキターッ。

役者紹介も鴻上さんからのコメント付き！
いや、その前に鴻上さんのお姿がハーフアース。誰もが茂木健一郎さん？と思ったに違いない‥。

6人の紹介は、それぞれ鴻上さんが印象に残っている役を覚え書き。

山下さん　「天使」テンコ、「デジャ・ヴュ」時不二子
筒井さん　「ビーヒアナウ」ドロンジョ、「天使」マリ
長野さん　「天使」ケイ、着ぐるみ全部
小須田さん「ピルグリム」六本木実篤、「天使」電通太郎、「朝日」エスカワ
大高さん　「朝日」ウラヤマ、「天使」マスター
筧さん　　「宇宙」ケダモノ王、「水平線」ポチ

虚構の劇団の3人の紹介。小沢くんのお父さんが第三舞台のファンで、幼少期より強制的に公演ビデオを見させられていたというサプライズ。
荻野くんの紹介の時に「とても真面目っ、着ぐるみダンスについて『これは劇中においてどういう意味があるのか』と聞いてきた、そんなものはない！」
三上くんは、虚構版の天使で筧さんのやった総統役をやった、という話だったのですが、鴻上さんが噛みすぎ！
一生くんは、トランスで雅人をやった、その時からもうこの舞台にいることは運命づけられてたー
と足早に。
そんな私は三上陽永くんが出ているETVの「できたできたできた」(火曜：9:00~9:15)を子供たちと観るのが大好きで、彼は三上先生として”花まる体操”をしてくれます。これがいいエクササ〜イズ！NHKに音源化・映像化を切に願っている次第です。大高さんも校長先生として出てますしね！

話し戻って‥
客席に混ざりこんでの大入り袋のバラまき大会！に鳴り止まぬ拍手‥。演劇ではそうそうないであろうスタンディングオベーション！
こちらィヨコハマでも客席は埋まり、拍手喝采でした。
「あのねえ！祭りは引き際が肝心なの！」
「あれ作るの大変だったんだから！あれで、and youで号泣で終わりでしょう！ちゃんと終わらないと、ちゃんと始められないんだからね！」と突き放され、笑

「福岡の大千秋楽は、嵐と、堂本君のSHOCKと、第三舞台の三つ巴です。何の根拠もありませんが、勝つのは第三舞台です！」
と筧さんがおっしゃってましたが、一番最後に公演が決まったので交通・宿泊などみなさん苦労されてたようですよー。

終演後‥。
興奮冷めやらぬ気持ちと寂しい気持ちが複雑に混じり、しばしコーヒー飲んで目の前のどデカイコスモクロックを眺めてました。
封印から10年‥。第三舞台と出会ってから20年‥。
あぁ、ずいぶん時は流れたんだなぁと。
私はどう生きて、これからどう生きていこうかな。

「また、宇宙のどこかで」