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成人の日 [にちじょう]

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成人の日で祝日。お休みでしたね。
私は仕事。

祝日の月曜日はドクターは曜日感覚がないので「いつもの月曜日。週始まり」だと思っているし、
急患もなにやらインフルエンザだの、アルコールの測定だのバンバン来ていて慌ただしくて、休む間もなくあっという間の一日でした。

成人の日は学生でしたが帰省し、地元の公民館でお祝い・家族や親戚にお祝いしてもらい、「よくわかんないけど、オトナなのねー」とやっぱりどこかまだ幼さが残っていた20歳だったと思います。
仕事をして初めて知る・得る・学ぶことが多かったかな。

もうそれもすっかりお局域で、人生折り返し地点でもありますが、上には上の先輩方がいらっしゃるので尊敬すべきものはいつでも身近にあるものです。

仕事帰りにみつけた地方紙記事に寄せた鴻上さんの「新成人へのメッセージ ”成人するあなたへ 本物の孤独と出会おう”」は私の年齢でもグッときました。

鴻上さんは以前にも新聞でいじめに対する励ましの記事を書かれていたのですが、ほとんどの方が「負けるな」「頑張れ」「味方がいる」といじめられることをどうにかこうにかプラス思考にもっていかせようとするものだったのですが、鴻上さんは「逃げろ」とおっしゃった方です。(asahi.com 君へ)

私自身、転校生というだけでいじめが始まりました。
子供にとっていいネタでありきっかけだったのです。
軽い無視から始まったので、まず転校先の担任に相談しました。
なんらアドバイスはなく、「あ、そう」と一言。
勉強も習っていない単元があったので聞きにいっても
「本屋に参考書があるから自分で勉強しなさい」と一言。
ほぅ、担任とも相性が悪かったようです。
本当に悔しくて勉強して、転校前の学校には「友達がいっぱいできました。楽しいです。」
と手紙を書き近況を伝えました。
加速するいじめの一方で、耐えました。
誰にも告げることなく、自分の中で耐えました。
消化しきれない思春期の想いは難しいものです。わけもなく八つ当たりしたり反抗したり‥。
困ったちゃんだったでしょうね。その裏返しでいい子ちゃんでもあって。

もしこの時鴻上さんの言葉に出会っていたら‥
私の生き方はまた違ったものだったかもしれません。
「逃げていいんだ」
どんなに気持ちが軽くなったことだろうと何十年経ってもその時の壮絶ないじめと鴻上さんの言葉は忘れません。
と書いていたら、世の中便利なもので6年も前のコラムが残っていました。

「いじめられている君へ 〜死なないで、逃げて逃げて〜」

 あなたが今、いじめられているのなら、今日、学校に行かなくていいのです。
 あなたに、まず、してほしいのは、学校から逃げることです。逃げて、逃げて、とことん逃げ続けることです。学校に行かない自分をせめる必要はありません。大人だって、会社がいやになったら、会社から逃げているのです。

 次にあなたにしてほしいのは、絶対に死なないことです。

 そのために、自分がどんなにひどくいじめられているか、周りにアピールしましょう。思い切って、「遺書」を書き、台所のテーブルにおいて、外出しましょう。学校に行かず、1日ブラブラして、大人に心配をかけましょう。そして、死にきれなかったと家にもどるのです。  それでも、あなたの親があなたを無視するのなら、学校あてに送りましょう。あなたをいじめている人の名前と、あなたの名前を書いて送るのです。

 はずかしがることはありません。その学校から、ちゃんと逃げるために、「遺書」を送るのです。

 死んでも、安らぎはありません。死んでも、いじめたやつらは、絶対に反省しません。

 あなたは、「遺書」を書くことで、死なないで逃げるのです。

 だいじょうぶ。この世の中は、あなたが思うより、ずっと広いのです。

 あなたが安心して生活できる場所が、ぜったいにあります。それは、小さな村か南の島かもしれませんが、きっとあります。

 僕は、南の島でなんとか生きのびた小学生を何人も見てきました。

 どうか、勇気を持って逃げてください。



ちょっと話しがあちこち飛んでしまいましたが、大人も子供も生きている世界は一緒で、
共に暮らし、見えないところでも繋がっているということを電車に揺られながらふっと考えていました。



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コメント 2

よっちゃん

沁みました・・・
今の私にとても深く沁みました・・・

素敵な記事をありがとう♪
by よっちゃん (2012-01-19 14:00) 

pecora

どちらもいいよね。
「孤独と不安のレッスン」もおすすめ。

今置かれている自分の状況がスッと楽になったり、
すごく考えさせられる切り口だよ。
by pecora (2012-01-29 07:44) 

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