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バニラのしゅじゅつ [バニラびょういんめもりー]

2447192ご無沙汰していました。すっかり師走の慌ただしい季節となり、年々時間の経過が早く感じるようになりました。(歳だな…)

お休みしていたのにはわけがありまして‥
11月末にバニラは生来二度目の手術を受けました。
生まれつきの病気の進行が早まり、ずっと通っている小児病院では専門機関なのに専門医が不在で(深刻事態‥)、さらに様々な疾患を持ち合わせるのを配慮しながら手術することは難しいとのことで、その筋では国内トップクラスの病院へ紹介され、9月の術前検査入院を経て先月下旬より3週間ほど入院していました。

最初の一週間は体調管理の意味合いが大きく、元気な状態で過ごしていたので、周りのチビッコ患者さんや付添いママさん、同じお部屋の小中学生のお姉さん、そしてスタッフの方々と大きな家族の中でたくさん遊んで過ごしていました。

かかりつけの小児病院は24時間いつでも面会可能なのですが、この環境はごくまれ。原則的に両親のみのところが多く、時間も数時間と限られている事も多いです。
ショコラは弟ですが、お互いの感染予防のため面会禁止。それでも一度だけ訪問しましたが、ごくわずかな時間のドア越しの面会だけでしたから、お互い寂しそうな様子でした。
私も仕事を持っているので、いつも1時間弱の面会で、パパチャンに至っては日曜のわずかな時間のみ。面会終了放送が入ると「もう行って!」と気持ちと裏腹に、寂しさに背を向けてグッと我慢しているバニラに見送られながら病棟を後にするのは胸が締めつけられる想いの日々でした。

家族と離れ、ひとりぼっちで、半ば強制的に自立を促され、寂しさを子供なりにごまかして、意地張って、親や大人に気を遣って、気丈に振る舞って…
もうそんなに我慢しなくていいよと言ってやりたいのに、現実は結局耐えなくてはいけないことばかりで、世の中の風は冷たいこともあって…ごめんね、としか言えない自分が悔しい。
泣いて叫んでくれればぎゅっと抱きしめてあげられるのに、声を押し殺して泣いている。たった6年でそんなに成長させてしまったね。

手術前日は私は夜勤明けだったこともあり、看護士さんが気をきかせてくれて、2人で病棟のお風呂に入ることができました。
また小さな体で綺麗な肌にメスを入れるのは親として申し訳ない気持ちでいっぱいになり、「ごめんね」と声にならない声で呟きながら、洗ってあげました。 「たすけて」、「こわい」と大きな声で言いたいのは私の方だったのかもしれません。意気地がない、逃げ出したいのは私の方だったかもしれません。

予定よりもずいぶん早くオペ開始となりました。 オペ中ずっと眺めてい景色がこのトップの写真。きっとずーっと忘れることのない景色だと思います。

順調に進み、予定時間通り4時間後にはICUに戻りました。前回の経験から麻酔で眠っているかと思ったら、一人賑やかなバニラ。といっても鎮痛剤が入っているのでうつらうつらしているものの会話は出来て、第一声が
「トイレ行きたいーーーーーーー」 でした。
術中術後すぐはオムツなので、それはそれは彼女にとってプライドが許せないようでした。ずっと、ずーっと「トイレーー」って言ってたのがとっても印象的で、それくらい話せるなら大丈夫!と確信、安心した瞬間です。 同時に生きる強さを今回もまた感じることが出来ました。

そして、無事成功し、新生バニラとなりました。  つづく
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